オスナが残留したら公開しようと思ってたブログなんですが…
前編、後編と作ってたんで公開することにします。
興味のある方は最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
今年6月に千葉ロッテマリーンズに加入したロベルト・オスナがなぜこんなに活躍できたのかを成績と人柄の両面で検証してみました。
前編は彼が残した2022年の成績を検証して、後編では彼と過ごした約4ヶ月間で私が感じたことをもとに検証してみました。
前編の結論から先に言うとコントロールの良さと奪三振力が一番の要因です。
まずは今シーズンの成績を見てみましょう。
登板 29
交代完了 17
勝利 4
敗戦 1
ホールド 9
HP 13
セーブ 10
勝率 .800
投球回 29.2
打者 107
被安打 15
被本塁打 1
奪三振 32
奪三振率 9.71
与四球 3
与死球 1
暴投 0
ボーク 0
失点 3
自責点 3
被打率 .147
K/BB 10.67
WHIP 0.61
野村克也さんの本に書いてあったが数字はウソをつかないです。
野球ほど数字で能力を表現できるスポーツはないのかもしれない。
どの数字を見ても素晴らしいが
みなさんにはこの2つの数値についても知ってもらいたいです。
K/BB(SO/BB)
WHIP
この2つの数値でオスナの凄さを伝えます。
K/BB (SO/BB)
これは奪三振と四球の割合を表す指標
奪三振と四球は守備や球場の影響を受けないものなので防御率だけで表すことが出来ない投手の制球力を示すことができます。
一般的に3.50を越えてると制球力がいい投手と考えられるいるので…
オスナが記録した
10.67
はとんでもないです。
これがいかに凄いのかを他のパリーグの投手と比べて見てみましょう。
規定投球回数に達したパリーグ投手K/BBベスト3
2 山本 (オリックス) 4.88
3 宮城 (オリックス) 4.23
ちなみに2022年奪三振率が一番高いソフトバンクの千賀投手は3.18
つまり奪三振が多くても四球が多いとK/BBの数値は高くならないんです。
先発投手は中継ぎ投手と比べてイニングが多くなるので四球が増えることが多いです。
次は同じ抑え投手と比較してみましょう。
パ・リーグ抑え投手K/BBベスト3
2 モイネロ (ソフトバンク) 4.35
3 平野 (オリックス) 3.50
途中入団したオスナの方がもちろんイニング数も試合数も少ないので正確に比べることは難しいですがそれでも他の抑えピッチャーの倍以上の成績を残しています。
調べていてK/BBが高い投手を二人見つけることができました。
一人目はもちろんファイターズの加藤選手
8.91
147.2イニングを投げて98奪三振、与四球がわずか11
NPBの1シーズンの与四球の記録を更新したほどのコントロールの持ち主です。
二人目はマリーンズの東條選手
6.30
56.1イニングを投げて63奪三振、与四球が10
中継ぎ投手で60試合近く登板してこの数字はリリーフピッチャーの中で一番でした。
オスナのK/BB10.67という数字がいかにすごいか解って頂けたんではないでしょうか。
WHIP
これは1イニングに何人のランナーを出したのかを示す数字です。
与四球数と被安打数を足した数値を投球回で割ることによって表れされる数値
*安打や四球以外による出塁は数えない
例えば死球やエラーは含まれない
一般的に1.20を下回れば球界を代表する投手と言われる
0.61
こちらの数値もパリーグの他のピッチャーと比べてみましょう。
パ・リーグで規定投球回数を達成した投手のWHIPベスト3
山本 0.93
千賀 1.06
パ・リーグ抑え投手のWHIPベスト3
平野 0.80
モイネロ 0.80
球界を代表するピッチャーたちよりも優れた成績を残しています。
1イニングにランナーをださないと言うことは失点する確率はおのずと低くなります。
ランナーも出さずに三振もとれて
四球も与えない
抑えピッチャーとしては理想的な数字を残しました。
最近では選手の成績を示すことが出来る数値が以前より増えました。
これらの数値を見比べるのも面白いと思います。
野球は本当に数字によって分析されることが出来るスポーツです。
数字を見てオスナがいかにすごい投手かということはわかったと思うので後編では彼の内面について紹介します!
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