【後編】ロベルト・オスナはなぜNPBで活躍できたのか?人柄から検証してみる

野球
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昨年の6月に千葉ロッテマリーンズに加入したロベルト・オスナが活躍できたのかを成績と人柄の両面で検証してみる

前編は彼が残した2022年の成績を検証して、後編では彼と過ごした約4ヶ月間で私が感じたことをもとに検証してみた

 

後編の結論から先に言うと…

野球に対しての考え方

 

来日前…
とんでもない選手が来るって聞かされていたので、正直内心ハラハラしていた…

 

会ってみたらびっくりするほどのナイスガイ!!

 

ナイスガイ過ぎて猫被ってるんじゃないかと思っていたくらい笑

コミュニケーション能力が今まで見てきた外国人選手の中でもズバ抜けていると感じた

日本にきてすぐにチームメイトと打ち解けたし

よく相手の話を聞いて
よく相手の反応を見ている

日本語も積極的に覚えようとして
通訳なしでもどんどんコミュニケーションをとっている

いくつかのエピソードを交えてオスナの野球に対する考え方を紹介する

 

相手を大きくしない

 

若い選手たちとよく食事に行っていて野球に対する考え方について語ってくれた

ある若い野手にはこう話していた

 

オスナ「○○は自分のことを10段階評価でどのくらいの選手だと思ってる?」

 

選手「3~4くらいだと思います」

 

オ「じゃあ○○と対戦することになったら俺の勝ちだね」

 

選「そりゃオスナのボールは打てないよ」

 

オ「そうじゃなくて、○○は対戦する前からもう負けているよ。

俺は自分のことは10段階評価で10だと思ってプレーしている。

もちろん自分よりも優れている選手はたくさんいるけど

マウンドにあがったら自分が一番だと思ってプレーするべき。

いくら相手がいいピッチャーだからってその考えじゃ上にあがれない」

自分に自身を持つことが大切で

戦う前から相手をリスペクトし過ぎるといい結果はうまれない

投手は野手に感謝をすべき

 

他の若いピッチャーにはこう教えてくれた

ピッチャーは野手に感謝をしなければならない

俺は9回の1イニングしかプレーしないが

野手のみんなは1回からずっとプレーしてくれている

彼らが頑張って点を取って、守って9回までプレーしてくれたから

自分が登板することが出来る

だから自分の仕事は1秒でも早く試合を終わらせて野手に休んでもらうことなんだ

 

これ聞いた時はびっくりしました

一秒でも早く休んでもらうって…男前過ぎます!



 

外国人選手が在るべき姿

 

私にはこう話してくれたこともある

俺は15歳からプロ野球選手をやっている

キャリアのほとんどが外国人選手としてプレーしている

アメリカでも日本でもそうだが

外国人選手は国内選手以上に努力をして結果を出さなければならない

もし同じくらいの成績の日本人選手がいたらそっちの選手が使われるだろ

だから外国人選手の立場をよく理解して

より努力をし続ける必要があるんだ

 

これは外国人にしかわからないことだと思います

外国人選手の立場って厳しいんです

昨年活躍しても今年ダメなら来年の契約がないかもしれません

 

練習に対する姿勢

トレーニングコーチともよくコミュニケーションをとる

あるとき、いつも練習を見てくれるトレーニングコーチにオスナはこんな質問をした

 

「シーズン中の1日の練習時間はどのくらいだと思う?」

 

「野手はやることがたくさんあるけど、投手はそんなに長くはないだろ?

試合前の練習はウォーミングアップして

キャッチボールして

ランニングをして

トレーニングすると

約1時間~1時間半

登板前にブルペンで準備をして、試合で投げるのが20分程度

実質、1日で2時間くらいしか身体を動かさない

つまり1日の残りの22時間は休息に使うことが出来る

だからトレーニングを全力でやらない理由は一つもない

 

24時間あるうちの2時間全力で頑張る!

そう考えると一生懸命やらない理由はないですね

佐々木朗希にアドバイス

佐々木朗希選手と食事をしたときにはこんなアドバイスもしていた

「朗希はメジャーリーグで活躍できる

これは間違いない

今やらなければいけないのは身体を鍛えることとケガをしないこと

後はもう少しピッチングを覚えたらメジャーリーグでも打たれない才能を持っている

だから毎日トレーニングは続けよう!」

すべてはチームの勝利のため

若い選手たちのために自分が出来ることは何でもする

チームが勝つためには何でもする

野球は勝たないとダメ

やるからには絶対に勝つという気持ちが必要

高部瑛斗にアドバイス

 

高部選手とはよく食事に行く程、本当に仲が良い

シーズン最終戦が終わったあとに高部選手にはこんな話をしていた

「高部は本当に素晴らしいプレーヤーだよ

打って、守って、走っていつもチームに勝利に貢献しているね

このまま努力を続けていって欲しい

メジャーで活躍できる能力はあると思うよ」

この2人の関係性は好きです

球団スタッフがいるから選手は最高のプレーができる

オスナはチームメイトだけではなくスタッフへの感謝を忘れない

 

毎日ケアをしてくれているトレーナーさん

食事のサポートをしてくれる栄養士さん

毎日のバッティング練習で投げてくれるバッティングピッチャーさん

キャッチボールやブルペン投球の相手をしてくれるブルペンキャッチャーさん

移動やホテルの手配をしてくれるマネージャーさん

ミーティングや情報収集をしてくれるスコアラーさん

全ての人に感謝をしている

こう語ってくれたこともある

「彼らと選手みんなでチームなんだ

選手のプレーをサポートしてくれる彼らがいるから俺たちは野球が出来ている

彼らを心からリスペクトしているし

いつも感謝している」

いつも一緒にいた通訳の私に対してもいつも感謝の気持ちを伝えてくれる

外国人選手をサポートするのが私の仕事だが「いつもありがとう」って言ってもらえると本当に嬉しい

オスナからは野球だけではなく人としての考え方、接し方も教えてもらった

 

まとめ

前編では成績

後編では彼の人柄

2つの目線からなぜロベルト・オスナがNPBで活躍できたのかを検証してみた

すごい成績を残している選手は野球に取り組む姿勢・考え方もすごいことがわかった

前編も合わせて読んで頂けたら嬉しいです

 

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