メキシコ留学!【日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画】

語学
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この計画の名前を聞いたことがある人はいらっしゃいますか?

私も調べるまでは聞いたことはありませんでした。

私がこのプロジェクトに参加した当時は「日墨交流計画」という名前で、
現在は名称が変更されていました。

そもそも何の計画?
と思うかたが多いと思います。

今回はこの日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画について私の経験を交えて紹介させて頂きます。

日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画とは?

簡単に言うと外務省が毎年行っている日本とメキシコ両政府による交換留学のことです。

この計画の歴史を少し詳しくお話し致します。

1971年にメキシコのエチェベリア大統領が日本とメキシコの相互理解と友好親善を目的として両国間の学生を互いに留学させることを提案しました。
当時は「日墨研修生・学生等交流計画(日墨交流計画)」という名前でスタートして現在まで両国合計で約5000人の留学生を支援して世界で活躍する人材を輩出しています。

留学中の活動内容

このプロジェクトに選ばれた留学生はスペイン語の勉強、メキシコの大学もしくは大学院で自分の専攻している分野の研究を続けることが出来ます。

例えばサッカー協会を通じて参加している留学生はスペイン語の勉強しながら現地でサッカーを教えたり、外務省を通じて参加している方はいずれラテンアメリカ各地の大使館で勤務することがあるのでスペイン語を勉強されてました。

私が主にメキシコで一年間どのように過ごしたのかをお話し致します。

学業

もちろんメインは学業です。
このために留学していますし、成績が良くないと奨学金が止められる可能性もあります。

私は最初の3ヶ月は、午前中は語学学校に通いながら午後から大学で歴史の勉強をしました。
メキシコの歴史にはもともと興味があり、大学では『アステカ文明の発展と衰退の理由』というテーマで卒業論文を書きました。

語学学校ではスペイン語の勉強はもちろん、メキシコ料理、地理、歴史などの授業も取ることができました。

大学の授業では現地の大学生と同じ授業を取りました。
1番の思い出は1泊2日の研修旅行です。
クラス全員で遺跡を巡り、その遺跡の歴史的背景をクラス全員がペアに分かれてプレゼンをしました。

その夜はクラス全員でフィエスタ(パーティー)
メキシコ人は音楽が大好きなので、ギターを持ってきた学生が歌い出すとみんなで歌って飲んで食べてと楽しい時間を過ごせました。

日墨協会

メキシコにも日本人がたくさん住んでいます。
日本人学校もあれば商工会議所もあります。

メキシコシティには私も所属させてもらっていた日墨協会という団体があります。
主な活動内容はメキシコに住んでいる日本人や日本に興味があるメキシコ人向けのイベントや、機関誌の発行、日本食レストラン、日本語教室などの運営です。

私はそこで機関誌の記事の翻訳と日本語教室のお手伝いをさせてもらいました。
翻訳作業は、はじめてだったので本当に勉強になりました。
理解はできるのですが、文字にするのは難しいです。
正確に翻訳するためにどの単語を使うべきか、読みやすい文章にするために構成をどうすべきかなど一から勉強しました。

日本語教室では先生のサポートや休み時間に子供たちと一緒に遊んだりしました。
日本語を教えるのは本当に難しいです。
外国語の文法は勉強したことあるのに、日本語の文法について勉強したことは今までありませんでした。
日本語について文法以外にも勉強し始めると英語やスペイン語よりも複雑だと思うようになりました。
まず覚える文字の数が違いますよね。
アルファベットは26文字ですが、日本語には平仮名46文字にカタカナ、
漢字となると莫大な数の文字を覚える必要があります。

その他には物を数えるときの単位も複雑だということに気付きました。
外国語は本でも、コップでも数字を使って量を表現できますが日本語は1本、1個など対象のものによって単位が変わります。
改めて日本語の難しさに気付くことができました。

サッカー

メキシコで有名なスポーツといえばサッカーです。
老若男女問わずほとんどの人が好きなサッカーチームがあるほど熱狂的です。
近くの公園や道端でもサッカーをしてる人がたくさんいます。
彼らはかなり友好的で、仲間に入れてくれました。
そうやってサッカーをしていたらいつの間にか友達がたくさんできました。
あとは一緒に留学した仲間が日本学校でサッカーを教えていたので、そこにも遊びに行きました。

留学のメリット

この留学の1番のメリットはやはり奨学金をもらいながら自分の好きな勉強、好きなことを1年間できることです。

奨学金に含まれるのは往復の航空券、学費、滞在費、保険代です。

私は大学を卒業後、このプロジェクトに参加しました。
就職をしなかったのでこの奨学金には本当に助けられました。

あとは日本ではおそらく知り合うことが出来ないような人たちとも知り合うことが出来ました。
サッカー協会の人たち、違う大学の留学生、省庁に勤めている方たち、新聞記者の方などと一緒に留学ができました。

一緒にいることも多く、色々なお話しを聞かせてもらいました。
留学は外国人との交流だけではなく、現地にいる日本人との交流も大事だと思います。
もちろんずっと一緒に居てしまってたら、留学の意味はありませんが敢えて距離をとり過ぎる必要もないと思います。

帰国後も定期的に会っていますし、彼らに会えたことは私の留学が成功だったと思える
一つの要因だと思います。

人との出会いが私たちの人生を変えていきます。
色々な人と交流を持ち、視野を広げるのも留学の醍醐味です。

まとめ

今回はメキシコへ国費留学ができる日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画について紹介させて頂きました。

留学には色々な方法があります。
できるなら奨学金をもらって留学できたらいいですよね。
試験や資格など奨学金をもらうのは簡単ではありませんが、
このプロジェクト以外にも奨学金をもらいながら留学ができる方法はあります。

留学生を支援する企業で代表的なのは『日本学生支援機構』です。

こちらのサイトでは様々な奨学金をもらえる留学プロジェクトを紹介しています。

もし留学したいけれど、費用の問題で断念してしまいそうな人がいらっしゃったら一度チェックしてみて下さい。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

一人でも多くの方がメキシコ留学に興味を持って頂けたら嬉しいです。



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コメント

  1. ひろ より:

    楽しく記事を拝見させていただきました。差し支えなかれば一つお聞きしたいことがあるのですが、卒業された大学でのGPAは大体どれくらいでしたでしょうか?

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