皆さんはスペイン語が私たちの身近で使われていることはご存知でしょうか。
これらの言葉がスペイン語かどうかわからなかったが、聞いたことがあるという方はいらっしゃると思います。
一番有名なのは自動車の名前です。
vamos(バモス), tanto(タント), escudo(エスクード), vista(ビスタ), alto(アルト), familia(ファミリア)など多くの自動車の名前に使われています。
自動車以外でもマンション名としてもよく使われるカーサ(casa)=「家」、Jリーグのセレッソ大阪(cerezo)=「桜」などでも聞き覚えがある方はいらっしゃるはずです。
最近ではプロ野球球団に所属する外国人選手もスペイン語を母国語とする選手が増えてきました。
20年前の助っ人外国人選手といえばアメリカ人選手がほとんどでしたが
2021年現在、英語を話すアメリカ人よりもスペイン語を話すラテンアメリカ人(ドミニカ、ベネズエラ、キューバ、メキシコ、プエルトリコ出身)選手が多くなりました。
これから私たちは今以上にスペイン語に触れる機会が増えてくると思います。
今回はそんなスペイン語が実は私たち日本人にとって英語以上に学びやすい言語であるということを紹介させていただきます。
スペイン語とは?
まずスペイン語について簡単にお話し致します。
スペイン語は世界21の国と地域で公用語として使われていて、約6億人が話すことができると言われています。
人数は中国語、英語に次いで世界で第3位ですが公用語として使われている国の数では世界第1位です。
発祥はもちろんスペインで15~17世紀にかけてスペインがアジア、アフリカ、アメリカ大陸を植民地化していったときに広まった言葉です。
スペイン語が学びやすい理由
なぜ、私たち日本人が英語よりもスペイン語が学びやすい理由を3つ紹介致します。
この理由を聞いてスペイン語に興味を持って頂けたら嬉しいです。
ローマ字読み
先程紹介した自動車の名前のスペイン語を思い出して下さい。
vamos(バモス), tanto(タント), escudo(エスクード), vista(ビスタ), alto(アルト), familia(ファミリア)
こちらの単語全てローマ字読みです。
スペイン語では例外もありますが、基本的にはローマ字読みが出来ます。
しかし英語はどうでしょうか。
apple(アップル), water (水), bottle (ボトル)
どれもローマ字読みで発音しても相手は理解してくれません。
英語が私たち日本人にとって難しいのは発音に原因があると思います。
つまりスペイン語がわからないときは辞書で調べると意味も発音もすぐ理解できますが、英語は意味は理解できるが相手に伝えることが難しいことが多いです。
私も昔、言いたいことが伝わらずに歯痒い思いをしたのを覚えています。
スペイン語を学ぶ際に発音を気にしなくていいという点はかなりのアドバンテージになると思います。
アクセント
スペイン語を学ぶ際のもう一つの利点はアクセントの場所に明確なルールがあることです。
スペイン語にはアクセントに位置に関して、これさえ覚えておけばよい3つのルールがあります。
①語尾が母音(a,e,i,o,u)もしくはn,s
後ろから2番目にアクセントがあります。
fa-mi-lia は「mi」
va-mos は「va」にアクセントをつけて発音します。
②語尾がそれ以外
1番後ろにアクセントがあります。
ma-ta-dor (闘牛士)は「dor」
ciu-dad (都市)は 「dad」を強く発音します。
③例外にはアクセント記号『’』がつきます。
le-o’n (ライオン)は「o’n」
di-rec-ci-o’n (住所)は 「o’n」にアクセントをつけます。
アクセントをつけて読む位置が①と②に当てはまらない場合はその語の上にアクセント記号がつきます。
3つのルールと述べましたが実質2つだと思います。
①と②のルールさえ覚えてしまえば③は見ればわかります。
アクセントに関しては1番親切な言語の一つかもしれません。
それに対して英語は基本的なルールはなく、覚えるしかありません。
アクセントの位置を間違うと理解してもらえないことがあります。
単語を覚える時には意味、発音、アクセント位置まで理解する必要があります。
リンキング
この言葉を聞いたことはないでしょうか。
英会話ではかなり重要です。
直訳すると「つなぐ」です。
英語では単語と単語をつなぎ、まとめて発音します。
これについて短い英文を2つ使って説明致します。
Can I take it?
この文だとcan と I をつなげて canai (キャナイ)、
take と it をつなげて takit (テイキット)と発音します。
as you know
こちらは as と you をつなげてajyu (アジュ)と発音します。
どちらも簡単な文章ですが、リンキングを知らなければ聞き取ることが難しいです。
スペイン語にはこれがなく、辞書で調べた単語をルールに従って発音すれば伝わります。
まとめ
今回はスペイン語の学びやすさを英語と比べて紹介させていただきました。
もちろん小さい時から勉強しているので、英語も学びやすいと思いますが、もし2つの言語をゼロから学ぶとすると私はこれらの理由によりスペイン語のほうが身に付きやすいと思います。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
少しでもスペイン語に興味を持たれたら嬉しいです。
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